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2011年4月

2011年4月29日 (金)

アルバム作ってみた

Twitterでつぶやきましたが、根津神社のつつじまつりへ行ってきました。
目的は、写真撮影。

とりあえず、左サイドバーの下にアルバムのリンクがありますので、
写真やツツジの花に興味のある方はどうぞ。

下にスクロースするのが面倒くさい方のために、アルバムのリンク

http://e-bi.cocolog-nifty.com/photos/nedu2011/index.html

※たまにアルバムは増えていく予定です。

2011年4月21日 (木)

「食品の放射能測定マニュアル」における留意事項について その2:洗い方確定

前にも速報的に書いた「食品の放射能測定マニュアル」における留意事項について

抜粋

野菜等の試料の前処理に際しては、付着している土、埃等に由来する検出を防ぐため、これらを洗浄除去し、検査に供すること。
なお、土、埃等の洗浄除去作業においては、汚染防止の観点から流水で実施するなど十分注意すること。

3月18日時点の情報では洗うことはわかっても、洗い方がわかりませんでした。
洗い方によって、測定結果に大きな差が出るのではという危惧がありました。

平成23年4月20日付の厚生労働省事務連絡にて試料洗浄(土壌除去)標準作業書、
要するに放射線測定をする際の野菜等の洗い方が定義されましたので、報告いたします。

厚生労働省のHPより。(PDFファイルです)
食品の放射性物質に関する検査における試料洗浄(土壌除去)標準作業書

簡単に洗い方を説明します。

・洗う前の前提行為:土壌の付着が多い場合、予め土壌を落とした後に試験室に搬入し、洗浄を実施する。
→これは、出来るだけ土を落としておいて、洗浄過程で確実に土を洗い流すためですね。

キノコ類(しいたけ):
水道水をしみこませたペーパータオルで表面を軽く拭き取る。

→事務連絡での手順2です。現時点ではキノコ類だけが手順2になっています。おそらく、キノコは吸水性が高いからだと思われます。

ほうれん草、キャベツ、トマトなど殆どの野菜:
水道水の流水下で、20 秒程度洗浄する。
その後、付着する水をペーパータオルにより軽く拭き取る。
→こちらが手順1です。このように定義されれば、全国どこの検査機関で洗っても同じような洗い方になると思われます。ペーパータオルってのは、たぶんキムタオル使うところ多いんだろうなぁ(笑)

というわけで、洗い方が確定しました。

今後、別添の表に区分されない野菜等が出てきたら・・・厚生労働省に問い合わせということになるのでしょうね。

おそらく検査機関にはすでに連絡が行っているとは思いますが、検査のこういう情報を一般に流すことも必要だと思うので今回の記事を書きました。

2011年4月19日 (火)

食品添加物公定書

そろそろ放射線関係ばかりではなくて、本来の記事も書いていきます。
(色々調べて書きましたが、私は放射線関係の専門ではないですから・・・)

食品添加物公定書・・・
食品添加物の話でも、ある意味もっともマニアックな箇所になりました。

食品衛生関係者でも、存在は知っていても詳しく知っている人は多くないと思います。

公定書は、食品衛生法でもわざわざ章が設けられているものなのです。

食品衛生法より

 第五章 食品添加物公定書
第二十一条  厚生労働大臣及び内閣総理大臣は、食品添加物公定書を作成し、第十一条第一項の規定により基準又は規格が定められた添加物及び第十九条第一項の規定により基準が定められた添加物につき当該基準及び規格を収載するものとする。

公定書が作製されるようになった件は知っている方も多いでしょうが・・・
ヒ素ミルク事件がきっかけです。

粉ミルクの製造過程で用いられた添加物・工業用の第二燐酸ソーダに、不純物として砒素が含まれていたため、これを飲んだ1万3千名もの乳児がヒ素中毒になったものです。

痛ましい事件でありますが、これをきっかけに食品添加物に質の高さも求められるようになりました。

食品添加物の成分規格や基準類をまとめたものが、「食品添加物公定書」といい、現在、第8版です。

どんな中身かというと・・・

・食品添加物公定書沿革略記
・まえがき
・通則
・一般試験法
・試薬・試液等
・成分規格・保存基準各条
・製造基準
・使用基準
・表示基準
・付録(原子量表)

このうち、通則、一般試験法、、試薬・試液等、成分規格・保存基準各条、製造基準、使用基準は食品衛生小六法にも掲載されています。

蛇足ですが、エビの食品分析の基礎は、これで学習したようなものです。

・分光光度計やHPLC、GCに始まり原子吸光計、旋光度計、融点測定装置、カールフィッシャー滴定装置などの各種分析機器の使い方とか、
・添加物には味を見る試験があるとか
・フッ化水素酸が危険で、ガラスを溶かすとか
・公定書の中でエタノールといえば、エタノール(95)(要するに95%エタノール)のことだとか

・・・色々マニアックなところをあげましたが(^◇^;)、
基本的な内容は日本薬局方に類似しています。

個人的にさらにいえば、もっと様々な詳しい説明がある食品添加物公定書解説書がバイブルのようなものでした(笑)

で、ここでポイントとなるのが「成分規格」。
成分規格があるということは、品質がきちんと担保されていると考えていいものです。

基本的な検査項目は・・・

・性状:添加物の形状や色、臭い、物によっては味などが記載されています。で、臭いや味は実際に五感で確かめます。

・確認試験:化合物によって特徴的な反応があるので、それを利用して検査します。
グルタミン酸ナトリウムでいえば、以下の二つになります。
アミノ酸の検出反応であるニンヒドリン反応
ナトリウム塩の定性反応として、①炎色反応②ピロアンチモン酸水素カリウム試液を加えると白色沈殿を生じる

・純度試験:文字通り純度を計る試験です。どちらかというと、不純物の有無を確かめる試験になります。なお、ヒ素と重金属の試験はどんな添加物にもあります。

・定量、色価など:添加物が規格に則り、100%前後あることを確認する試験です。今でも滴定とかで検査します。また、天然由来の色素は、色素成分だけで構成されていないものもあるので、色価という別の指標を使います。

食品添加物公定書に掲載されている添加物は、
現時点では507+2+2=511品目あるようです。
http://www.asama-chemical.co.jp/TENKAB/YUKAWA29.HTM

掲載されている添加物は、
・指定添加物すべて
・既存添加物99品目
・一般飲食物添加物の1品目


最後に一言。

食品添加物公定書に掲載されている添加物が、現在の時点で安全性・品質が保証されているものといっていいと思います。

2011年4月 7日 (木)

チェルノブイリ関連の食品放射能検査

今回は福島の原発関係ではないお話を。


食品中の放射能測定は、実は今までも行われています。

旧ソ連原子力発電所事故に係る輸入食品の監視指導について 
(おそらく最新バージョン)

・・・ま、いわゆるチェルノブイリ事故に関連して行われているものです。

きのことか
トナカイ肉とか
ハーブとか
ベリー類とか

を検査しています。

で、暫定限度が370 Bq/Kg(セシウム134及びセシウム137の合計値)

・・・これについての扱い、どうも変わっていないみたいです。

一方、東日本大震災以降に設定された、
放射性セシウムに関する暫定規制値は500Bq/Kg

非常時で暫定的であるとはいえ、日本で規制値が出来たのですから・・・・
輸入製品の暫定限度と、暫定規制値が異なるってのはなんか違和感覚えます。

今後、通知が出て見つけたら、続報UPします。

2011年4月 4日 (月)

小女子から放射性ヨウ素131が検出された件について

小女子とは:
スズキ目 イカナゴ科の魚類。稚魚は地方により「コウナゴ(小女子)」、「シンコ(新子)」と呼び、成長したものを「メロウド(女郎人)」、「フルセ(古背)」と呼ぶ。(Wikipediaより一部引用)

このコウナゴから、放射性ヨウ素が検出されたと報告がありました。

食品中の放射性物質の検査結果について(第24報)

別添2に、4080Bq/kgという数値が記載されています。

2011年4月4日時点で魚類の規制値が無いのは・・・
大塚耕平厚労副大臣は「放射性ヨウ素は半減期が短く、原子力安全委員会は海中で拡散するとの見解を示していた」だそうですが・・・

おそらく、東日本大震災以前には魚類に関する報告事例が皆無だったからではないか、という気もします(^◇^;)

2011.4.5 追記
半減期の長いセシウムについてはずいぶんと調査がされていたようです。
海産生物と放射能

でも、ヨウ素についてはないみたい。

考察をする前に、別紙2の注を読んでみましょう。
注)表中の放射能濃度は、試料採取日時に半減期補正した値。

実測値は、4080ベクレルよりは小さかったようで。

・・・その前に、なんで補正しているんだろう???
と思ったら、ちゃんと緊急時における食品の放射能測定マニュアルの11ページに書かれてましたね。
「ただし、測定から試料採取又は購入時への放射能減衰補正項をfd とする。」
(この後、fdを掛け算する計算式が出てきます)

ということは、この報告値は正しいのか。


では、コウナゴからなぜこんなに高濃度のヨウ素131が検出されたのか?

仮説1.コウナゴは、海藻を餌にしている?
・・・googleで色々検索してみたけれど、よくわからず(^◇^;)
コウナゴ釣りでは、餌なしでも釣れるとか?
(知っている人いたら教えてください)



仮説2.小さいから
個人的には、コウナゴに限らず、シラスとかいったとても小さな魚だと高濃度になる可能性が高い気がします。

理由は・・・小さいから。

小さいからだけでは言葉足らずなので、解説します。

私的な考察で大胆な仮説をとなえます。

他の別添1にある魚と比べて身の部分が少なく、
それゆえ水分量が少ないから。

水分量が少なければ、相対的に放射線の数値が高くなります

個人的には、コウナゴや他の魚の水分量のデータがあれば補正してみたいところです。

水分含量を踏まえて換算してみれば、それほど他の魚と差がない気がするのですが・・・。
誰かそういうデータ、持ってないですかね?(笑)


なので、今回の数値はそういう要素も考慮して判断しないといけないのかな、と思いました。

2011年4月 1日 (金)

牛肉中の放射性物質検査結果のぶれの考察

ニュースでも流れてましたが、
福島県天栄(てんえい)村産の牛肉の緊急モニタリング検査結果が19報ではセシウム(Cs)が暫定基準値を超え、20報ではND、つまり検出されなかったため、厚生労働省は、この牛肉は放射性物質に汚染されていなかったとの認識を示しました。

食品中の放射性物質の検査結果について(第19報)別添10

食品中の放射性物質の検査結果について(第20報)別添5

(厚生労働省のリンク設定しましたが、今後URLが変わる可能性があります)

なぜこのようなことになったのか?
それについて食品の化学検査をやっているものの視点で考察してみたいと思います。

可能性1.コンタミ
標準線源とか他の汚染サンプルが第19報時で牛肉に混ざってしまった。
これが微生物や化学検査なら可能性は十分にあると思うのですが・・・・

今回の放射線測定の場合では、個人的には考えにくいです。
理由は、セシウムを測定するときには、タッパー容器に入れて蓋をしているからです。
緊急時における食品の放射能測定マニュアル、9-10ページ参照)

サンプルごとに別の容器に入れて測定するので、普通に検査していればコンタミを起こす要素が見当たらないのです。
(ただし、検査サンプルを細切りしているときに下の台紙とかを交換しないで作業していればその限りではありませんが・・・さすがにそれはないと信じたいです)

第19報で測定したサンプル(容器に入っている状態)をもう一度測定すればコンタミか否かがはっきりするのですが・・・4/1時点では、まだ測定されていないみたいですね・・・。

可能性2.検査機器の故障
今回のケースでは、他の試料でNDとか5とか11とかの数値出しているのでありえません。

可能性3. 検査データから文書の形になったとき、ピリオド「.」が消えてしまっていた。
数値を見ると、有効数字二桁で成績を出しているようです。ただ、元の検査データは細かい数値が記載されていた可能性があります。
・・・この手の転記ミスは、上記の1,2よりはまだあり得るかな?
でも、他の数値と比べると明らかに高いから、ここだけ数値読み間違えるのは不自然な気もします。

・・・となると、検査サイドのなんらかのミスの可能性が一番高そうです。

そのミスは何かと考えると・・・
データが大量に羅列しているので、1行、あるいは2,3数行読み間違えた。
実際にありえそうなミスです。
でも、一つだけ高い数値を出しているので、今回のケースではむしろここを重点的にチェックしていたと考えられるので、可能性は低いかな?

誤って過去に測定した別のサンプルを測定してしまった。
これは、厚生労働省のページにある福島県産の検査結果データ一通り眺めましたが、該当しそうな数値がなかったのでこれも除外。なんせ、ヨウ素131がNDでしたもんね。

牛肉と思っていた数値が、実は標準線源だった。
個人的には、これが一番可能性高いかな?と思っています。
その根拠は・・・放射能測定法シリーズ 7の64ページ、表6-1の数値です。
「測定日における標準容積線源1個当りの放射能の目安(Bq) Cs137:300

今回の検査機関でどのような標準線源を使っているのかはわかりませんが、
第19報の牛肉でのCs137の測定値がやっぱり300ベクレル。

私的な解釈ですが、只の偶然には思えないのです。
もし標準線源にCs134が200ベクレル前後含まれているとしたら・・・

もしこのミスだとしたら・・・
最後に測定するサンプルが天栄村産の予定で、最後に確認のために標準線源を測定するつもりだったのが、
なんかの拍子で天栄村産のサンプルを測定し忘れて(^◇^;)、標準線源を天栄村産サンプルと勘違いして測定した・・・

最終的にどういう原因で異なる結果になったのかは、後日報告されると思いますが、
個人的には最後に上げた理由ではないかと推測してみました。

最後に・・・個人的には、「分析結果早く出せ!」という圧力というか雰囲気が、こういった事態に結びついた大きな要因の一つではないかと感じます。

もっとも・・・こういう緊急事態でも誤った結果にならないように、
例えばチェックを2,3人で行うとか、
出てきた数値に疑問を抱くとか(今回は肉の他に原乳や魚の結果も出していて、1つだけ高い数値であるので違和感は感じるはず)

もし検査側のミスであったとしたら防止できたはずなので、検査担当者にはより一層注意して測定に取り組んでいただきたいものです。

・・・しかし、エビも分析屋なので、この手のミスが絶対無いとは言い切れません。
他人事とは思わず、私も測定や検査成績を出すときに際して、一層注意して取り組んでいきたい所存であります。

そして、検査側のミスでなかったら・・・暴言吐いてごめんなさい<(_ _)>
正直、このたびの膨大な数の検査には同情しています。疲労も溜まっていて、大変なはず。(原発現場で作業している人達ほどではないにせよ、検査している人達も非常事態のため少人数で頑張っているはず)

ここのブログを見に来てくれた方も、あまり検査サイドを攻めないで欲しいです。
(・・・検証しておいてなんだけど(^◇^;))


※前にも書きましたが、食品の化学分析はやっていても、放射線関係には詳しいわけではないので、間違いがあったら是非指摘をお願いします。
そして、今日はエイプリルフールなので誤りがあっても少しは見逃してください(^◇^;)

2011/04/09追記

福島県天栄村産の牛肉、検査機関ミスの可能性 (YOMIURI ONLINEより)
暫定規制値を超える放射性セシウムがいったん検出されたものの、再検査で放射性物質が検出されなかった福島県天栄村産の牛肉について、厚生労働省は8日、検査に使用した容器を包んでいたビニール袋に同セシウムが付着していたと発表した。

厚生労働省のHP

※ 3月31日福島県での緊急時モニタリングの検査結果において、天栄村の牛肉から暫定規制値を超過する放射性セシウムが検出されました。その後、念のた め行った、同一個体からサンプリングした検体からは放射性セシウムは検出されなかったことから、これらの検査結果について検証を行ったところ、検査機関か らの報告によると測定に使用した容器を包んでいたビニール袋から放射性セシウムが検出されたため、ビニール袋に放射性セシウムの粒子が付着した可能性があ ることが判明しました。

 

・・・セシウムって、そんなにビニールに付着しやすいものなのでしょうか?

付着したといって、500ベクレルまでの濃度になるのでしょうか?

付着していたということ自体はよろしくないのですが・・・
どのくらいの濃度が付着していたのかがわからないと、ビニールに付着したのが原因とは断言できないと思うのですが。

というか、最初に合計510ベクレル検出した肉の再検査結果も知りたい。
半減期が短いヨウ素じゃなくて、この件はセシウムですから、同じサンプルで再測定することができるはずなのですが・・・。

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